接客中でメールに返せない お店の自動返信の始め方
接客が終わってメールを開いたら、数時間前に問い合わせが届いていた。そんなとき、「届いていますよ」と先に伝えられたら助かりますよね。
受付のひと言なら、今使っているメールの機能で自動返信できる場合があります。まずは新しいサービスを契約する前に、自分のお店ではどこで設定するのかを見てみましょう。
この記事は2026年10月3日に確認した公式情報をもとにしています。無人ラボAIが各サービスで送受信を試した体験レビューではありません。紹介するのは、用意した定型文を返す方法です。AIがお客様の質問に答えたり、予約を確定したりする仕組みではありません。
1 まずは自分のメールの設定先を見つけよう
メールアドレスと契約先を見てみる
次の表で、分かるところから探してみてください。
| 今の使い方 | 設定を確認する場所 |
|---|---|
| お店のアドレスが「@gmail.com」で終わる | Gmail。次の章へ進みます |
| お店の独自ドメインをGoogle Workspaceで使っている | Gmail。分からない場合は管理している人にも確認します |
| エックスサーバーなどで、お店のメールアドレスを作った | メールを受信しているサーバーの管理画面。3章へ進みます |
| ホームページ制作会社に全部任せている | 制作会社に、メールの受信先と自動返信の設定場所を聞きます |
| どれにも当てはまらない、分からない | メールの契約先や管理者を確認してから設定します |
独自ドメインは、お店で持っている「○○.com」などの名前です。ホームページが「https://お店の名前.com」、メールが「info@お店の名前.com」なら、同じ独自ドメインを使っています。
ただし、ホームページとメールを別々の会社で管理していることもあります。サイトと同じ名前だからといって、メールの設定先まで同じとは限りません。
Gmailアプリで読んでいても Gmailとは限りません
スマホのGmailアプリには、Google以外のメールも追加できます。「いつもGmailのマークを押している」だけでは、設定先を決めきれません。Google公式のアプリ案内でも、他社のメールを追加できると説明されています。
まずはアプリのアカウント一覧で、お店のメールアドレスを確認しましょう。独自ドメインの場合は、契約書や申込み時のメールで、メールを管理しているサービス名も確認します。別のアドレスから転送して読んでいる場合も、元の受信先を確認してください。
制作会社に聞くなら、こんな文章で大丈夫です。
お店のメールに、問い合わせを受け付けたことを自動返信したいです。このメールはGoogle Workspaceとレンタルサーバーのどちらで管理していますか? 自動返信の設定場所も教えてください。
設定先を調べるために、メールアドレスを変更したり、サーバーを移したりする必要はありません。
2 Gmailなら テンプレートとフィルタを使う
受付の文章を用意して 返信する条件を決める
Gmailには、保存した文章を、条件に合った受信メールへ自動送信する機能があります。「テンプレート」が返信文、「フィルタ」が返信するメールを選ぶ条件です。設定はパソコンのGmailで行います。
- 右上の設定から「すべての設定を表示」を開きます。
- 「詳細設定」で「テンプレート」を有効にして保存します。
- 新規メールに受付文を書き、作成画面のメニューからテンプレートとして保存します。
- 検索欄の検索オプションで、自動返信したいメールの条件を入れます。
- いったん検索して、関係のないメールまで含まれていないか確認します。
- 「フィルタを作成」へ進み、「テンプレートを送信」で保存した文章を選びます。
詳しい画面操作は、Gmail公式のテンプレート設定で確認できます。
お客様とのやり取りと、お買い物の通知やメルマガが同じ受信箱に届いているなら、いきなり全部を対象にしない方が扱いやすいです。最初はテスト用の差出人だけに絞り、どんなメールに返信するかを確かめましょう。
休業のお知らせなら 不在通知も候補
「今週はお休みです」と広く知らせたいときは、Gmailの不在通知も使えます。設定の「全般」から、期間・件名・本文などを設定する方法です。
ただし、同じ相手のメールへ毎回返信する機能ではありません。通常は最初のメールに返信し、4日後以降にまた届いた場合などに再送されます。毎回の受付確認とは使い分けましょう。Gmail公式の不在通知
テンプレート返信と不在通知を両方使う場合は、同じメールへ重ねて返信していないかも確認してください。
3 サーバーのメールなら 契約先の自動応答を確認
エックスサーバーの場合
エックスサーバーには、受信メールの送信者へ定型文を返す「自動応答設定」があります。すでにそこでお店のメールを使っているなら、確認する場所はこちらです。
新サーバーパネルでは、次の流れで設定します。
- サーバーパネルで「自動応答設定」を開きます。
- 「自動応答設定を追加」を選びます。
- 対象のメールアドレスを選び、必要な項目と返信文を設定します。
- 内容を確認して追加します。
公式の説明では、受信箱に配信されたメールが対象です。振り分けなどで受信箱以外に届いたものは対象外なので、受信設定によって動き方が変わります。エックスサーバー公式の設定手順
他社のサーバーや 転送を使っている場合
他社の場合は、契約先のヘルプで「メール 自動返信」「メール 自動応答」を探してみましょう。機能や設定名は会社ごとに違います。
お店のメールをGmailへ転送している場合は、元のサーバーとGmailの両方に自動返信を設定しないよう注意します。まずは片方で受け付ける形にして、返信が重ならないかテストしてください。転送先から返信した場合に、お客様へどの差出人アドレスが見えるかも確認しましょう。
4 返信文は 届いたことと返事の目安だけで十分
普通の問い合わせへの返信例
次の文章は見本です。店名と返信の目安を、お店の実際の対応に合わせて直してください。
お問い合わせありがとうございます。〇〇店です。メールを受け付けました。
接客中などは、すぐにお返事できないことがあります。内容を確認し、翌営業日までを目安にご連絡します。
こちらは受付をお知らせする自動返信です。
「翌営業日まで」が難しいなら、守れる目安に変えましょう。営業日が分かりにくいお店なら、定休日や営業時間も添えると親切です。
予約希望なら 確定前だと伝える
予約のメールには、次の一文を加えておくと、受付と確定を区別できます。
ご希望の日時を確認してから、あらためてご連絡します。この自動返信の時点では、まだ予約は確定していません。
自動返信は、内容を確認する代わりにはなりません。返したあとのメールも、普段どおり確認する時間を決めておきましょう。
受け付けたあとに何と返すか迷ったら、お店の問い合わせメールに使える返信例文5つも使ってみてください。予約や料金、日程変更に合わせて書き換えられます。
5 お客様に使う前に 小さく試そう
自分の別アドレスから送ってみる
設定後は、自分で管理している別のメールアドレスからテストします。
- 返信文と差出人の名前は、お店の案内になっていますか?
- 返信が迷惑メールに入っていませんか?
- 同じ相手から2通送ったとき、想定した回数で返信しますか?
- 対象外にしたいメールにも返信していませんか?
- 自動返信が続けて往復するなど、おかしな動きはありませんか?
思った通りでなければ、いったん設定を止めて見直します。止める場所も、使い始める前に確認しておきましょう。Gmailなら該当するフィルタを見直し、不在通知ならオフにします。サーバー側の設定は契約先の案内を確認してください。
営業時間で文章を変えたくなったら
「閉店後だけ返したい」「定休日には別の文章にしたい」など、標準機能で足りないことが出てきたら、追加の仕組みを考えます。
Gmailなら、Google Apps Script(GAS)というプログラムで、時間帯による分岐や返信記録を作る方法もあります。ただし、定期的にメールを確認する方式では、届いた瞬間に必ず返せるわけではありません。送信数や実行時間にも上限があります。Google公式の定期実行・利用上限
この記事にはGASの配布ツールはありません。まずは今のメール機能を試し、足りないことを一つずつ整理するので十分です。
6 今のメールでできることから始めよう
受付文を返したいだけなら、今のサービスに機能があるか確認するところから始められます。
これからホームページとお店専用のメールを一緒に用意する方なら、レンタルサーバーを選ぶときに自動返信機能も確認してみてください。エックスサーバーはその候補の一つですが、自動返信だけのために急いで乗り換える必要はありません。
最初の一歩は、お店のメールを管理しているサービスを確かめること。そして、「受け付けました。お返事はいつごろです」という短い文章を用意することです。